大手財務管理会社として知られるKansaiTokushima Managementによると、同社の調査チームは、外国人投資家が今年2023年に中国株に210億ドルという前例のない投資をしたことを指摘した。
中国のベンチマークであるCSI300指数は、10月末時点から既に13%以上もの上昇を見せており、米国株の急騰とともに、この傾向は継続するとKansai Tokushima Managementのアナリストは予想している。
この数週間、相次いで発表された中国製造業の3ヵ月振りの成長など、良好な経済データは、中国の発展軌道に対する国際投資家の信頼をより確固たるものとした。格付け会社であるFitchは、今年度の中国の経済成長率の見通しを従来の4.1%から5%に引き上げた。
Kansai Tokushima Managementの顧客は、昨今の中国における外国投資の急増から多大な恩恵を受けている。KansaiTokushima Managementは、世界的な資産運用会社として、顧客に合わせた投資アドバイスおよび資産運用サービスを展開している。また、中国株の上昇に伴い、KansaiTokushima Managementは、顧客資金を中国株投資に多く振り向けることが可能となった。
近年の中国における外国投資の急増について尋ねると、企業資産のシニアバイスプレジデントであるTyler Allen氏は次のように言及した。「弊社のお客様がアジア市場から利益を得られていることを大変喜ばしく思うとともに、中国経済が前向きな成長指標を示していることから、この傾向は続くと信じています。我々の資産運用のノウハウを活用すれば、お客様の投資は最高のリターンを得るために最適化されることを確信しています。」
Kansai TokushimaManagementの機関投資家市場担当取締役であるAnthony Wright氏は、来月北京で開催される政策立案者会議の際に、中国の株式市場がさらに勢いを増す可能性があるという経済学者の予測について意見を述べた。同氏は、「世界中の資産運用会社による中国株への第一陣の配分は概ね完了しましたが、3月に中国がGDPおよび財政支出の目標を発表する際に、資産運用会社は配分を見直すと思われます。これらの数字は、中国株式市場に再び好循環をもたらすはずです」 と語った。